洗濯機を机にベランダから

机じゃなくてベランダの洗濯機にパソコンを置いて書いてます。どいせ洗濯機の上で作られた記事だって、さらっと読んでもらえると◎

フェラガモちゃんの代役

 

木曜日に自転車を盗まれ、月曜日にフェラガモのお気に入りの靴が磨り減って穴があき、火曜日に彼氏と別れた。
そして友達に慰めてもらおうと水曜日、寝坊で約束をすっぽかされた。

 

なんなん!ついてないな!
お気に入りのものがどんどん私から離れていくようで、本当に悲しい。

 

フェラガモの靴は、ショップで買ったら一足8万くらいするものが、福岡の古着屋さんで1万ほどで買えた。
黒のシンプルなヒールにゴールドのリボンがついていて、ジーンズにもオフィスカジュアルにもぴったりなんだ。
古着屋さんで見つけて試しに履いたとき、自分のサイズにジャストフィットだった。
即買い決定。

 

でも、やっぱり最初は長時間歩くと靴擦れして、帰り道に裸足で帰ったこと数えきれず。
それでもこのフェラガモちゃんは可愛くてしかたないから、頑張ってちょっとずつちょっとずつ皮を自分の足にならしていった。今では、私のブサイクな外反母趾もすっぽりガードしてくれるようになった。

 

それなのに、こんな愛着のある靴が磨り減ってしまった。
そういえば、福岡から東京に来てから4ヶ月というものの、この靴でたくさんの道を歩いた。

 

オフィスカジュアルになってからの出社。
終電を逃して渋谷から白金まで。
新宿駅から出られず駅を端から端までダッシュ。

 

そりゃイタリー製でも擦れるわな。
彼氏とも、福岡から一緒に東京に来てたくさんの道を歩いた。
お互いの譲れない頑固な部分を、ちょっとずつちょっとずつお互いにならしていって、今では最高に居心地いい存在だ。

 

ただ、どんなに大好きでもちょっと歩きすぎたのか、お互い磨り減ってしまった。
フェラガモちゃんと照らし合わせてやたら感傷的になってしまう。悲しい。

 

即お買い上げするほどお気に入りの靴とはもうしばらく出会えないと思う。まあ、靴は金さえあればいくらでも買えるから大丈夫。

 

でも、対人間となると、同じような出会い方をすることなんてないし、代役もきかないし、万能の金も解決してくれない。

 

「靴をたくさん持つ女は浮気しがち」と聞くけど、靴ってよく男性のアナロジーになる。
すごくそうだと思う。
靴は、いつでもどこでも一緒についてきてくれる相棒だから、ちょっと恋人と似てる。
これじゃないあれじゃないと履き比べて、お気に入りの一足を見つける。
今回わかったことは、私は履き潰すタイプ。潰す….。

 

このフェラガモちゃんは修理に出して穴を塞ぐか、次はもっといい靴を買うかは考え中。
フェラガモちゃんは、よくここまで歩かせてくれてありがとう!
男の子も、靴みたいに代役がきけばいいのに〜。

 at これは、洗濯機を机にしながらベランダで書いています。